ガイド
窓・サッシ選びのポイント
窓・サッシ購入前に知っておきたい7つのポイント
窓は本来、光・風・眺望を取り入れるためのものでしたが、現在は断熱・遮音性能も重要視されています。複層ガラスや内窓など、断熱効果のある窓・サッシが標準になりつつあります。


1. サッシの素材分類
サッシの素材は主に3種類あります:
| 素材 | 特徴 | 国内シェア |
|---|---|---|
| アルミ | 軽量・耐食性に優れる。コストパフォーマンスが高い | 約60% |
| 樹脂(PVC) | 断熱性能が最も高い。熱伝導率はアルミの約1/1000 | 約10% |
| ハイブリッド(アルミ樹脂複合) | 外側アルミ(耐候性)+内側樹脂(断熱性)の良いとこ取り | 約33% |
※ 海外では樹脂サッシが60%以上のシェアを占める国が多く、日本は断熱規制の違いからアルミが主流です。


2. 断熱性能の比較
アルミサッシ+単板ガラスの熱損失を100とした場合の比較:
| サッシ+ガラスの組み合わせ | 熱損失指数 | 削減率 |
|---|---|---|
| アルミ+単板ガラス(基準) | 100 | — |
| アルミ+複層ガラス | 70 | 30%削減 |
| ハイブリッド+複層ガラス | 50 | 50%削減 |
| アルミ単板+内窓追加 | 35 | 65%削減 |
| ハイブリッド+Low-E複層 | 35 | 65%削減 |
| 樹脂+Low-E複層 | 35 | 65%削減 |


3. 防犯性能
警察統計によると、空き巣の約7割が窓からの侵入です。主な対策:
- 合わせガラス(防犯ガラス) — ガラス破壊に時間がかかり、侵入を抑止
- クレセント錠の強化 — 補助錠の追加で無施錠侵入を防止
- シャッター・雨戸 — 物理的バリアによる防犯

4. デザイン性
折りたたみ窓(オープンウィン)など、ガラス面積を最大化しながら断熱性能を維持する製品が増えています。スリムフレーム化により、見た目の美しさと性能を両立。

5. 主要製品シリーズ
高断熱シリーズ
- EW(LIXIL) — 世界トップクラスの断熱性能。樹脂フレーム
- TW(LIXIL) — 国内最高水準のハイブリッドサッシ。トリプルガラス対応
- APW 430/330(YKKap) — 樹脂窓のスタンダード。トリプルガラス対応



スタンダードシリーズ
- サーモスII-H/L(LIXIL) — ハイブリッド/アルミの標準モデル
- エピソードII NEO(YKKap) — アルミ樹脂複合窓の新定番



6. ガラスの種類
| 種類 | 構造 | 特徴 |
|---|---|---|
| 単板ガラス | 1枚 | 最も安価。断熱・遮音性能は低い |
| 複層ガラス | 2枚(空気層あり) | 断熱性能が単板の約2倍 |
| Low-E複層ガラス(遮熱型) | 2枚+Low-Eコーティング | 夏の日射熱をカット。西日対策に |
| Low-E複層ガラス(断熱型) | 2枚+Low-Eコーティング | 冬の暖房熱を逃がさない。寒冷地に |
| トリプルガラス | 3枚(ガス充填) | 最高の断熱性能。寒冷地の標準に |


7. 内窓(二重窓)
既存の窓の内側に追加設置する窓です。
- 施工時間:1窓あたり約1時間
- メリット:断熱・結露防止・遮音・防犯性能の大幅向上
- デメリット:開閉が2回必要になる
- おすすめ:マンションなど外窓の交換が難しい場合に特に有効


💡 購入前のアドバイス
窓のリフォームを検討する際は、日照角度・日射量・季節変動を総合的に分析することをおすすめします。最適な素材・ガラスの組み合わせは、お住まいの地域や窓の方角によって異なります。
出典:リフォーム産業新聞社